厚真中学校1年の中島愛梨さん(12)=厚真スローイングチーム所属=が、11日から川崎市の等々力競技場で始まった第50回ジュニアオリンピック陸上競技大会の女子円盤投げに北海道代表として出場する。自身初めてとなる全国舞台。自己ベスト更新となる30メートル突破と入賞を目指し、意欲を燃やしている。
9月上旬に釧路市で開催された道ジュニア選手権大会の女子円盤投げで自己新記録の25メートル11をマークして2位に入賞し、代表権を獲得。関係者によると、学年の区別がない中学生の女子円盤投げで1年生が全国切符を手にするのは極めて珍しいという。
中島さんは小学5年生の頃に厚真スローイングチームに入団し、陸上競技を始めた。当初はトラック競技をメインにしていたが、現在は砲丸投げを中心に練習。同チームのコーチで、砲丸投げの北海道記録を持つなど現役時代に国内の最前線で活躍した大垣崇さん(35)の指導を仰ぎ、世界的に主流とされている体を回転させながら投げる「回転投法」を用いる。円盤投げは始めてまだ3カ月ほどだが、投げ方が同じであることもあり、抵抗なく挑戦することができたという。
ジュニアオリンピックの女子円盤投げは12日に行われる。中島さんは30メートルを目標に掲げており、クリアすることで8位以内入賞も見えてくる。「できたら入賞したい」と笑顔を見せる。
9日には厚真町役場を表敬訪問。宮坂尚市朗町長から「3年生や大きな選手相手でも物怖じしないで頑張ってほしい。結果報告を楽しみにしています」と激励の言葉を受けた。