実りの秋を迎えた千歳市内で5日、豊かな地場食材の魅力を再発見する趣向のイベントが二つ催された。参加者は市内で生産を担う農場や地元産食材を使う飲食店を巡るなどして、当地の産品の特徴や飲食店のこだわりに触れて季節ならではの味わいを楽しんだ。
千歳市グリーン・ツーリズム連絡協議会(秋元正彦会長)主催の「千歳アグリマップツアー」が開かれた。千歳や札幌から親子やグループ、個人合わせ13人が参加。牧場見学やダイコンの収穫、蒸しパン作りやミニ工芸品作りを楽しんだ。地元野菜をふんだんに使った料理に舌鼓打った。
一行は市役所駐車場からバスで出発。駒里の竹田牧場では牧草ロールのラッピング作業を見学、長都のけーあいファームではダイコンの収穫体験などを楽しんだ。
中央にある中央コミュニティセンターでは参加者がサツマイモで仲良く蒸しパン作り。昼食は、カボチャのスープや牛乳豆腐の空揚げ、トマトと千歳産卵の炒め物などの千歳産野菜をたっぷり使った農家の主婦手作りの料理を味わった。
この後、野菜ソムリエの栗田幸江さんが「秋の旬野菜のお話」と題し講話。「ニンジンやダイコンは新聞に包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存するように」とアドバイスした。泉郷の花工房あやの岡本あや子さんがドライフラワーとオイルを使ってハーバリウム作りを指導した。
ツアー参加は3回目という福住の成沢恒子さん(77)は「ダイコンの酢漬けがおいしい。早速作ってみたい」と笑顔で話した。