ヤマト運輸千歳主管支店(千歳市)は9日、白老町と包括的連携協定を締結した。災害時の物資輸送や高齢者の見守りなど、同社の運輸・宅配システムを生かした支援活動に取り組む。同支店が管轄する胆振日高管内の自治体と包括的連携協定を結んだのは、白老町が初めて。
協定に盛った主な連携事項は(1)災害時の物資輸送・物資拠点確保(2)高齢者・障害者支援(3)安全安心な地域社会の実現(4)地域の活性化―の4点。まちに密着した貨物宅配システムなどを活用した地域貢献活動を進める。
町役場での締結式で竹田昭雄主管支店長は「経営資源を生かし、白老町と共により良いまちづくりに取り組みたい。また、民族共生象徴空間の開業で白老に訪れる観光客が、この町に来て良かったと思えるような地域づくりにも貢献したい」と述べた。戸田安彦町長も「災害が多発し、地域の高齢化も進む中、協定は町にとって心強い」と期待を寄せた。
同支店は胆振日高のほか、石狩、後志、空知各管内の一部を管轄。昨年には後志管内ニセコ町、蘭越町と包括的連携協定を結んだ。