中心商店街に写真映えするスポットをつくろう―と千歳市内の高校生が幸町の店舗シャッターに絵を描いている。千歳高校国際流通科3年の田中愛音さん(17)と吉岡愛海さん(17)、山下純怜さん(17)が学校の課題研究として取り組んでいる。「楽しいスポットがあれば、インターネット交流サイト(SNS)から千歳の情報が発信できる」と意気込む。
千歳市商店街振興組合連合会事務所のシャッターに5日から描き始めた。市内の塗装業、山建装の山根俊哉社長から汚れの落とし方や錆止めペンキの塗り方の基礎的な指導を受けた。
田中さんは「千歳らしい風景やかわいくてきれいな、思わず(写真に)撮りたくなるものを描きたい」と話す。最初のモチーフは虹とヒマワリ、傘。休日や放課後を利用して10月中旬までに完成させる意向だ。
北海道や千歳をインターネット検索する際、千歳の写真が出てくれば訪れる観光客も増える―と3人は着想。時間があれば、同事務所のほか2カ所の店舗のシャッターにも絵を描き込んでいく考え。
完成後には、観光客が泊まる市内のホテルにPRしに行くつもりだ。田中さんは「まち歩きする外国人が増えてお店の売り上げアップにつながれば。大勢の旅行者をまちなかに呼び込みたい」と張り切って筆を動かしていた。