政治決断

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年10月8日

 「終電に間に合うだろうか…」。紛糾、空転した本会議、その後の知事会見と続いた先週の金曜日の深夜。道議会記者室で同業他社の記者たちと、そうささやき合った。荒れた定例道議会最終日。何とか終電1本前の地下鉄南北線に滑り込んだ。

 25日間にわたった定例道議会は、喫煙、憲法、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)の3点セットで、せめぎ合いが続いた。来年完成する道議会新庁舎に、自民党・道民会議の会派控室のみに喫煙所を設置する問題は、会派内外で異論が相次いだものの、最終的に設置することを決定。時代の風とのずれを感じ、将来的に禍根を残すだろうな、と思う。国会に憲法論議を促す意見書は、当初の自民案から文言を修正して公明党が賛成に回り、自公の賛成多数で可決。「プロパガンダだ」「数の力で強行する現政権と一緒だ」―と議場で激しい言葉が交錯した。

 IRの本道誘致の是非をめぐっては、代表・一般質問、予算委、特別委で熱い論戦が続いた。4月23日に就任以来、検討を繰り返してきた鈴木直道知事は「誘致に挑戦するか、挑戦しないか。年内に判断する」と初めて判断時期を明言。年末にかけて推進派、反対派の運動も一気に過熱する情勢だ。これまでアクセルとブレーキを巧みに踏み分け、安全運転を続ける鈴木道政。「道民目線」を重視する38歳の青年知事に、最大の難問の政治決断が迫っている。(広)

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