厚真町観光協会が主催する秋の収穫祭「あつマルシェ」が6日、同町本郷のこぶしの湯あつま前広場で開かれた。秋晴れの空の下、新鮮な野菜や食を求める多くの家族連れなどが足を運び、実りの秋、食欲の秋を楽しんだ。
「見る」「触れる」「味わう」を通じて農産物への理解と町の魅力を発見して楽しんでもらおうと、2017年にスタートした食のイベント。町、とまこまい広域農業協同組合が後援した。
会場ではあづまジンギスカンやハスカップ綿あめ、カボチャやタマネギなど新鮮な野菜をはじめ、クラフトなどを販売。このほかにもメークインの袋詰め放題、小豆や新米のすくい取りのコーナーなども設置された。小豆や新米のすくい取りのブース前には長い行列ができる盛況ぶりで、両手をいっぱいにする人たちでにぎわった。
また、馬そりで散歩できる体験や、大型トラクター、足踏み式脱穀機、唐箕など昔の農業機具を展示し体験できるコーナーも。スコップ三味線の演奏などもあり、イベントに花を添えた。
あつマルシェは昨年、9月に発生した胆振東部地震の影響で中止となったため2年ぶりの開催となった。家族で会場を訪れた千歳市の菅井浩一さん(64)は「ジャガイモがほしいと思っていて、いっぱい手にすることができた。こういう形で復興のお手伝いができたら」と話していた。