5G

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年10月7日

  スマートフォンなどの移動通信システムが間もなく第5世代(通称5G)になるという。女性お笑いタレントがバブル時代を面白おかしく描写する時の小道具に使う巨大な移動式携帯電話はその第1世代。第2世代ではデジタル方式へと移り変わり、第3世代はデータ高速通信で携帯端末上のインターネット利用を可能にした。多くの人が使う今のスマホは第4世代。通称「4G」とも呼ばれている。

   世界では米国や韓国が5Gをすでに導入済みで、日本も来年春にはサービスが始まる見通しという。個人的にはインターネット通信環境が良くなる程度と思っていたが、どうやら私たちの暮らしを大きく変えるほどのインパクトがあるらしい。その最大の特徴はデータ通信の超高速・大容量化。多くの端末と同時に接続しても低速になりにくいといい、総務省は農業や交通・移動・物流、医療など12の分野で利活用を設定している。

   例えば農業分野では、IoT(モノのインターネット)の活用で無人の農機具操作や遠隔地から農作物の生育確認が可能。営農現場ではすでに導入されている技術だが、安定した通信環境を背景にさらに普及が進む見通しで、他の分野にも広がりを見せている。

   便利さが増す環境は大いに歓迎するが、あまりにも変化が早く追いつけない現実もある。ミドル世代の一人として、人間力を高める努力を続けていきたい。(隆)

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