この秋にかけて千歳川を遡上(そじょう)するシロザケの捕獲が好調だ。千歳川左岸の日本海さけ・ます増殖事業協会千歳事業所構内に設置するインディアン水車(捕魚車)の9月30日現在の捕獲数は雌2万8388匹、雄3万8168匹の計6万6556匹で前年同期比2万4410匹多い。過去5年の累計平均値3万6604匹、過去10年の累計平均値4万3214匹を上回るハイペースとなっており、関係者の期待が膨らむ。
採卵用サケ親魚の捕獲作業は8月21日にスタート。1カ月余りで昨季実績(13万9210匹)の半分に到達。今季捕獲は12月中旬まで。42万2517匹を捕獲した2012年など大漁だった年に迫る勢いだ。
恵庭市北柏木の地方独立行政法人北海道立総合研究機構水産研究本部さけます・内水面水産試験場によると、日本海中部地区の捕獲数は前年同期比47%増。このうち、千歳川では前年同期比58%増となり、オホーツクの秋サケ定置網漁と並んで好調という。
今季の全道平均体重は3・4キロと、前年同期の3・05キロを上回る重さ。千歳川で捕獲に携わる関係者も「魚体の大きなものが目立つ」と、話している。