千歳で強化合宿中の東京五輪マラソン日本代表に決まった選手らと市内小中学生との交流イベント「東京2020オリンピックマラソン選手と走ろう」(千歳市主催)が9月28日、千歳市真町の青葉陸上競技場で開かれた。小中学生75人が国内トップの男女選手に質問する場面や一緒に走る体験を通してトレーニングや試合前の食事の取り方などについてアドバイスを受けた。
協力したのは25日から当地合宿に臨んでいる日本代表の中村匠吾(富士通)、服部勇馬(トヨタ自動車)、前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)の4選手と日本代表有力候補の小原怜選手(天満屋)。
開会式のあいさつで千歳市の横田隆一副市長は「きょうで東京五輪まで300日。千歳市もまちを挙げて応援したい。きょうは楽しい一日にしましょう」と呼び掛けた。
トークイベントでは、子供たちから「どうすれば速くなれるの」という質問があった。中村選手は「練習を積み上げ、目標を持って楽しむことを第一に考えることが大事」と答えた。「走る前に取る食事目安は」との質問に対し、鈴木選手は「消化がよい、普段から食べ慣れているものが一番」とアドバイスした。
この後、子供たちは選手と一緒に腕を大きく回したり、もも上げなどの準備体操をしたり、グループに分かれてリレーを楽しんだ。
千歳桜木小4年の和田芽咲(めいさ)さん(10)は「楽しかった。リレーでの走り方が分かりました」と笑顔。千歳中陸上部1年の石川葵さん(13)は「アップの仕方が参考になりました。頑張って記録を伸ばしたい」と感想を話した。青葉中陸上部1年の白樫弘光君(12)も「一流選手の走り方や食事の取り方が分かりました」と納得していた。