今年で開設47年を迎えた千歳市公設地方卸売市場の「市場感謝祭」(市場拡大戦略会議主催)が9月29日、市内上長都の同市場で2年ぶりに開かれた。長崎産本マグロ(50キロ)の解体ショーとマグロのにぎり、イクラ丼の販売、地場産の野菜と果物、水産物の格安提供など盛りだくさんの催しに開場を前に市民の長い行列ができた。正午までの開催時間に約3300人が訪れた。
午前9時、披露された50キロの本マグロに、詰め掛けた市民から「おー」というどよめきの声が上がった。水産関係者は手にした特殊な包丁を巧みに操り、和太鼓チーム「結楽」の太鼓の調べに合わせ、マグロの解体がスタート。
解体したマグロの柵(ブロック)売りとまぐろのにぎり3貫、千歳高校と洋菓子店nanairoが共同開発した千歳産えびすカボチャのシフォンケーキの「かぼしふぉん」が大人気。各ブースには、買い求める人たちの長い行列ができた。
マグロの解体を初めて見たという向陽台中1年の臼澤拓豊君(12)は「包丁さばきがすごい。すしが食べたいです」と話した。桜木の主婦川村昌代さん(72)も「マグロは脂が乗っていておいしい」と話し、笑顔でマグロのにぎりを口に運んでいた。
このほか、ジャガイモやニンジン、タマネギ、リンゴの詰め放題。サケ半身500円、生イワシ一箱1000円が飛ぶように売れていた。
会場では、サンマやカキ、ホタテの海鮮焼きも完売する人気を見せた。