厚真町の中学2校による合同の文化祭が1日、厚真中学校で開かれた。厚真、厚南の両中学に通う生徒約120人がそれぞれ学級ごとに練習を積み重ねてきた合唱を披露し合い交流を深めたほか、夏休み期間中にあった海外派遣研修事業(8月7~12日、オーストラリア)に参加した中学生から現地での体験報告会があった。
51回目を数える文化祭は町教育研究会が主催。町教育研究会文化活動委員会主管、町教育委員会が後援している。昨年は9月に起きた胆振東部地震の影響で中止となったため、2年ぶりに開催された。
合唱交流では1年生から厚南、厚真の順で発表。保護者や来賓、教職員が見守る中、厚南中は「輝くために」「友~旅立ちの時~」「虹」を披露し、厚真中は「大切なもの」「響きあう命」「はじまり」をそれぞれ心を一つにして歌い上げ、大きな拍手を受けていた。
海外派遣研修事業報告会では、参加したメンバーがオーストラリア・シドニーの学校やホームステイ先、観光地を巡った体験や英語で過ごした日々をスピーチ。吉岡●【96a6】乃さん(厚南3年)は「異国のことについて学んだが、日本の文化や歴史についても再認識できた。お互いを理解し、支え合うことが平和にもつながる」と振り返った。
厚真中の阿部隆之校長は「こういう機会を増やすことで相手を理解し、自分たちの学校の文化をより大切にしてほしい」と期待を込めていた。