2020年東京五輪の聖火リレーで使われるトーチに触れてもらう体験イベントが9月29日、登別市民会館で開かれた。来場者はトーチを手にしたり、記念写真を撮ったりして、日本を舞台にした平和の祭典を楽しみにしていた。
イベントは北海道コカ・コーラボトリング(札幌)が主催。同日は登別市教育委員会主催でリオ五輪競泳メダリスト瀬戸大也さんの講演があり、五輪公式パートナーになっているコカ・コーラ社が、講演に合わせて企画した。
会場には、東京五輪の聖火リレートーチがお目見え。高さ71センチ、重さ1・2キロのアルミ製で桜の花をモチーフにしたデザインのトーチを手に、記念撮影を楽しむ光景が広がった。
同市の隅田美穂さん(37)は、長男の翔君(8)と長女の実里ちゃん(7)と来場し、本物を目に「東京五輪が今から楽しみですね」と笑顔で話した。子どもたちもトーチを手に取り、「ちょっと重いね」と言いながら聖火ランナー気分を味わった。
リオ五輪や平昌五輪で使用されたトーチや、コカ・コーラ社と五輪の関わりを紹介するパネルも展示され、興味深げに眺める来場者の姿が見られた。
東京五輪は20年7月24日から8月9日の日程で開催。北海道での聖火リレーは同年6月14、15日に予定している。初日の14日は函館市を出発し、洞爺湖町や室蘭市を経由して白老町に到着、民族共生象徴空間(ウポポイ)で祝賀のセレブレーションイベントを実施。2日目の15日は苫小牧市を出発し、胆振東部地震の被災地厚真町などを経て札幌市へ向かう。