7月27、28日に函館市で開かれた北海道中学校体育大会・第40回北海道水泳大会で、千歳勢が団体優勝や個人での優勝・準優勝に輝き、存在感を示した。好成績を収めた中学生たちの活躍に、今後の力泳にも一層の期待がかかる。
男子団体では、千歳中学校が総合優勝を果たした。メンバーは3年の吉野凌太君(14)=スコーレ千歳所属=、2年の山田佳依君(14)=千歳ビーバースイミングクラブ所属=、1年の芦澤星尚君(13)=スコーレ千歳所属=と浅利悠太郎君(13)=同=の4人。各選手とも力泳を見せ、団体では4×100メートルのフリーリレーで3位、4×100メートルメドレーリレーでも5位に食い込むなどして好成績を収めた。
さらに山田君は1500メートル自由形と400メートル自由形でそれぞれ2位になるなどチームをけん引。全体の成績から団体として総合優勝を勝ち取った。各選手がベストタイムを更新した。
吉野君は「僕にとっての中体連は最初で最後。チームが一丸となり頑張って1位を取れた」と目を細める。山田君も「みんな仲良く、団結力がある。楽しみながら泳げたのが結果につながった」と振り返った。
1年生の2人も先輩の背中を見て芦澤君は「みんなで優勝して(3年の)吉野君に優勝旗を渡すことができてよかった」。浅利君は「最初の中体連で、3人のおかげで貴重な体験ができた」と笑顔を見せる。
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同大会の個人種目でも選手が躍動した。勇舞中2年の辻圭音さん(14)=スコーレ千歳=は400メートル女子個人メドレーで5分14秒44、100メートルバタフライで1分4秒86を記録し優勝、2冠を達成した。いずれも自己ベストを更新しており「(決勝では)2位の選手に詰められて焦ったけれど、優勝できてよかった」と胸をなで下ろす。
北斗中2年の上田悠友君(14)=同=も400メートル男子個人メドレーで、4分53秒32で準優勝。「表彰台に立てたけれど、自己ベストでなかったのは悔しい。でも準優勝はよかった」と振り返る。男子400メートル自由形でも4分21秒79で4位と上位に食い込んだ。
2人とも次の目標である第40回JSCAブロック対抗水泳競技大会(10月12、13日、浜松市総合水泳場ToBiO)に向けて練習に励む日々。辻さんは「自分で考えたターゲットタイムを必ず超えたい」。上田君も「ベストタイムを更新します」と力を込めている。
好成績を収めた中学生水泳の千歳勢。どんな泳ぎを見せてくれるのか、今後の活躍が注目される。