スマホと成績

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年9月27日

 白老町にある小学校の学校便りに気になる記事が載っていた。見出しは「スマホと成績」。スマートフォンの使用と学力の相関関係について、東北大学と仙台市教育委員会が調べた結果を紹介したものだ。

 2010年以降、同市の小中学生を毎年何万人も調査し、集めた膨大なデータを解析したところ、「家庭学習をいくらしても、スマホを長時間使用すれば成績が下がる」ことを突き止めたという。例えば2時間以上机に向かっても、3時間以上スマホを使うと学習効果が無くなってしまうらしい。勉強の努力が泡と消えるなんて、どういうことか。理由ははっきりと分かっていないが、東北大は、電子機器の長時間利用が脳の働きに何らかの悪影響をもたらしていると指摘する。何とも怖い話である。

 子どもたちへのスマホの普及は急速だ。白老町教委の今年度調査によれば、所持率は小学6年で36%、中学3年で72%と学年が上がるほど高かった。町教委は「スマホと学力の関係性は無視できない問題」として学校での指導に力を入れるという。

 中高年でさえ、もはやスマホは手放せない時代。一方で、大人も子どもも画面にくぎ付けになって、家族の会話、触れ合いが少なくなった家庭も多いのではないか。学力だけでなく、利便な道具を手に入れたことと引き換えに失った大切なものは何か、改めて見詰め直してみたい。(下)

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