白老町の保育園と認定こども園の3園で24日、給食時に園児らへアイヌ伝統料理が提供され、子どもたちが食を通じてアイヌ文化に触れた。
3園は、町立はまなす保育園と認定こども園の海の子保育園、緑丘保育園。給食メニューとして町子育て支援課の栄養士らが考えたレシピを使い、各園で調理して園児に提供した。
料理は、チタタプオハウ(肉団子入りの汁物)、ラタシケプ(ジャガイモとサケのあえ物)、イナキビおにぎり。はまなす保育園(林篤子園長)では、園児39人がアイヌ伝統料理を味わい、「おいしいね」と笑顔を見せていた。三河千華ちゃん(5)は「イナキビおにぎりが特においしかった」と喜んだ。
町子育て支援課は2017年度から年1回、町内の保育園、認定こども園の給食メニューにアイヌ伝統料理を取り入れており、昨年提供した「オハウ風ミルク煮」も園児に大好評だったという。同課は「次代を担う子どもたちにアイヌ文化への興味、関心を持ってもらいたい」としている。