安平 どうする「追分町IC」の名称 住民の6割超変更に賛成も多額の費用ネックに

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  • 2019年9月26日
名称について議論されている道東道「追分町IC」

  安平町で「旧追分町」の名が残っている道東自動車道「追分町インターチェンジ(IC)」。2006年に早来町と追分町が合併してすでに13年が経過しているが、いまだ旧追分町の名称となっていることから、町内でIC名の変更を訴える声が相次いでいる。しかし、IC名の変更には膨大な費用が掛かるとされ、今後の動向が注目される。

   町が5月下旬から6月中旬にかけて実施した町民アンケートの結果によると、IC名の変更に「賛同」と答えた人が全体の46%、「どちらかといえば賛同」18%と賛同派が回答者の6割以上を占めた。20日まで行われた町議会定例会でも議員から「今はない町名が表示されているのはよくない」「利用者に与える影響はないのか」と指摘する声が上がっていた。

   しかし、IC名を変更するには自治体が経費を負担するのが原則。実際に長野県安曇野市が長野自動車道「豊科IC」を12年に「安曇野IC」に変更した際にはおよそ2億円が掛かった。追分町ICの名称を変更した場合もそれ相当の費用が掛かることが予想されるが、町政策推進課は「震災後の状況で財政負担が大きい中で多額の費用を出すのは難しい」と現状を説明。管轄するネクスコ東日本北海道支社とも協議した上で今後の対応を検討していく考えだ。

   「追分町IC」は1999年に共用を開始。同町追分美園に位置し、今年4月にオープンした道の駅からも近い。

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