ベートーヴェンのピアノ・ソナタを聴く会(實吉智子会長)は21日、安平町遠浅公民館で「ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会」の第6回公演を開いた。旭川市出身のピアニスト、森永治之介さんが演奏。町内外から足を運んだ約80人の聴衆に美しい音を届けた。
同会はベートーヴェンのピアノ・ソナタ32全曲を聴くことを目的に2017年から活動をスタート。女声合唱団「コーラス・ドルチェ」が中心となり、全8回のコンサートを計画して今回が6回目となった。同会主催、安平町、町教育委員会、早来文化協会、遠浅自治会、苫小牧民報社などが後援した。
演奏したのは「田園」の通称で親しまれるピアノ・ソナタ第15番ニ長調作品28、創作力の衰えからくるスランプの中で苦労して作り上げた第28番イ長調作品101など4曲。聴衆は頭の中でその時代や景色、ベートーヴェンの心情を想像しながら聞き入り、最後には森永さんに惜しみない拍手が送られた。