むかわ 桐生短大生が鵡川高訪問 アートイベント企画を提案

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  • 2019年9月23日
アートイベント開催を目指し、鵡川高生と意見を交換した場

  むかわ町と相互協力協定を結んでいる桐生短期大学部(群馬県みどり市)の学生一行が20日、鵡川高校を訪れた。学生側から町内で来年度、道内出身、ゆかりの人たちを集めたアートイベントを開催できないか―との企画提案があり、地元高校生と実現に向けて意見を交わした。

   学生から提示された企画内容は、鵡川地区の商業エリアで空き家なども利用しながら行う震災復興イベント。町の魅力や未来について考える空間を創出する。詳細は昨年聞き取りした内容を踏まえて、▽町の良さをまとめた図鑑の作成▽恐竜化石をモチーフにしたパズル▽ふるさと納税や返礼品を送る際の段ボールの装飾▽町の将来を考える未来ゲームの実施―4案を提示した。

   町は恐竜化石など地域の資源を活(い)かしたまちづくりを目的として2018年に桐生大学・桐生短期大学部と協定を締結。これを受けて同短期大学部アート・デザイン学科の学生が昨年度から「心に響くデザインを活かしたまちづくり」の実践としてむかわ町を訪れており、町民に聞き取り調査を行うなどアートイベント開催に向けて3カ年のプロジェクトを進めている。

   同短大アート・デザイン学科2年の島田ももさん(20)は「想像だけで案を持ってきたが、実際に来町したことでイメージが沸いてきたし、より具体的な話を聞けた。持ち帰って生かしたい」と手応えを語り、「来年度ぜひむかわ町でアートイベントを開催してほしい。そこに協力できたら」と期待。鵡川高の赤坂奈菜子さん(18)=3年=は「一緒に何かをやることでいろんなアイデアが出てくるし、良い経験になる。(イベントで)できることがあれば、関わっていけたらと思う」と話していた。

   学生一行は穂別高校も訪問。今後、さらに町民からの聞き取り調査を行い、23日に結果をまとめる。

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