任期満了に伴う10月15日告示、同20日投開票の白老町長選と町議選は告示まで1カ月を切り、今後、候補予定者の各陣営が選挙モードに突入する。町長選は今のところ、3選を目指す現職戸田安彦氏(50)以外に出馬の動きが見られず、前回(2015年)に続いて無投票となる可能性が高い。一方、町議選は定数14に対し現時点で現職11人、新人4人の計15人が出馬の意向を示しており、選挙戦になる見通しだ。
町長選で戸田氏は8月30日に出馬表明した後、3期目公約の取りまとめなど本格準備を進めた。20日には後援会「戸田安彦と歩む会」が大町2で事務所開きを行い、支持者の結束を固めるなど臨戦態勢に入った。
戸田氏は3期目公約で「共生共創~共に生き、共に幸せを創るまちへ」をキャッチフレーズに「安心」「元気」「学び」「活気」「希望」を柱とした15の重点政策を掲げ、成年後見人センター設置や高齢ドライバー免許返納の支援制度創設など新たな施策も示した。人口減少への対応など課題が山積する中、持続可能なまちづくりに向けた財政健全化の推進や、来年4月開業の民族共生象徴空間(ウポポイ)を軸とした地域活性化策もアピールする。
一方で戸田氏以外、立候補の動きは鈍いまま。町選挙管理委員会が20日に町コミュニティーセンターで開いた立候補予定者説明会で、町長選への出馬予定者の出席は戸田氏陣営のみだった。一時、対抗馬擁立を模索していた関係者からは諦めの声も漏れ、戸田氏が無投票で3選を果たす可能性が高まっている。
町議選では、現職の山本浩平氏(59)=5期、無所属=、吉田和子氏(70)=7期、公明=、山田和子氏(60)=2期、無所属=が今期で勇退し、残りの現職11人が立候補を予定している。
新人で出馬の意向を示しているのは順不同で、公明党白老支部副支部長の長谷川かおり氏(56)=公明=、観光コンサルタント会社代表の貮又聖規(ふたまた・よしのり)氏(47)=無所属=、作業療法士の佐藤雄大氏(26)=同=、会社経営の久保一美氏(56)=同=の4人。現職と新人を合わせて現時点で定数14を1人上回る形となり、前回に引き続き選挙戦になる見込みだ。
白老町議選への立候補予定者(縦に五十音順)