豪空軍の戦闘機到着 「関係の成長と強化を」  空自千歳基地で日豪共同訓練

  • ニュース, 千歳・恵庭
  • 2019年9月23日
千歳基地に到着したFA18戦闘攻撃機

  航空自衛隊がオーストラリア空軍と国内を拠点に実施する初の日豪共同訓練、「武士道ガーディアン19」に参加する豪空軍戦闘機6機が20日、航空自衛隊千歳基地に到着した。同基地で出迎え行事が行われ、豪空軍指揮官のジェイソン・イーストホープ中佐(49)は「新たな友情を築きたい」と意欲を見せた。

   2018年10月の日豪外務・防衛閣僚会合(2プラス2)の共同声明に基づく訓練。同9月に計画した訓練が胆振東部地震の影響で中止し、今年の実施で合意していた。空自は第2航空団(千歳)のF15戦闘機10機、第3航空団(三沢)のF2戦闘機3機、豪空軍は第81航空団第77飛行隊(アンバレー空軍基地)のFA18戦闘攻撃機7機、約150人が参加する。

   20日は豪空軍のFA18戦闘攻撃機6機が、グアム米軍基地を経由して千歳基地に到着した。徳重広為智2航空団司令兼千歳基地司令をはじめ、千歳基地の隊員約600人が出迎える中、第77飛行隊長のイーストホープ中佐は到着あいさつで「誇りと名誉を感じる」と盛大な歓迎に感謝した。

   その上で「2年がかりで来ることができた。豪空軍と空自の関係の成長と強化を約束する」などと力強く述べた。さらに「すてきな文化、おいしい食事、(日本の)言葉を話すことも楽しみにしている」と交流の深化にも期待し、「こんにちは」などのあいさつは日本語で行った。

   徳重司令は「訓練を通じわれわれ日本とオーストラリアの防衛協力関係が、より深化することを期待している。武士道ガーディアンを共に実りあるものにしましょう」などと英語でスピーチ。2人は笑顔で記念のメダルを交換し、訓練への意気込みを新たにした。

   訓練期間は11日~10月8日。戦闘機による模擬戦闘訓練はこのうち、9月24日~10月4日の9日間。豪空軍は千歳基地から展開し、空自が通常使う積丹半島西方の北海道西方空域、日高南方の三沢東方空域で訓練する。早朝、深夜、土・日曜に訓練は予定していないという。

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