むかわ とまこまい広域農協穂別支所 米の検査始まる

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  • 2019年9月21日
出荷された2019年度産米の検査を行う関係者=20日

  2019年産米の初検査が20日、とまこまい広域農協穂別支所の米検査場で行われた。むかわ町穂別地区の清川伊代さん(37)と森本敏規さん(39)が「ななつぼし」を合わせて276袋(1袋30・5キロ)を出荷。検査の結果、「全量1等米」の評価を得る幸先の良いスタートを切った。

   職員が専用の刺し具で米粒をサンプルとして抜き取って水分やタンパク値などを検査した。おいしいと言われる「低タンパク米」の基準は6・8%以下だが、初出荷品は6%前後で推移。担当者によると、品質低下につながる「不稔」が少なく、平年より品質の良い米となっているという。

   初検査に合わせたセレモニーで、とまこまい広域農協の宮田広幸組合長は「地震が発生して以来、大変苦労した中で全量1等米の米を作って、セレモニーに花を添えていただいた。生産者の皆さんは作業に留意し、良い米を生産、出荷してほしい」とあいさつ。来賓のむかわ町の渋谷昌彦副町長は「施設など農業被害や天候不順があった中、皆さんのご尽力できょうに至った。良い出来秋になることを期待している」と激励した。

   今季初出荷した清川さんは「昨年の震災や天候不順を乗り越えて、品質の良いお米ができた。おいしいお米を提供できればうれしい」と話していた。

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