停電

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年9月18日

 台風15号といえば北海道では1954年9月下旬の洞爺丸台風を思い起こす人が多いはず。青函連絡船など全国で5千隻以上の船が沈み、2千人近くが死に、不明になった記録が残る。

 65年後、2019年の台風15号は強風や雨とともに、猛暑の中での長い長い停電で千葉県など首都圏の人たちが苦しめられた台風として、記憶に残るに違いない。

 台風上陸は9日。東京電力は当初、停電は11日にも復旧と発表したがその後、発表ごとに期限を延ばした。35度以上の猛暑、冷房設備は使えず風呂も駄目、冷蔵庫の物は解けて傷み―。1年前、胆振東部地震の時に発生した大規模停電で39時間の停電を経験したが、北海道と首都圏の9月は違う。

 東京電力は、なぜ被害の状況をもっと正確に掌握できなかったのか。なぜ、見通しを繰り返し誤って発表したのか。組織の隅々まで点検する必要があるだろう。万全の体制で一刻も早く―。国の指示には効果はあったのだろうか。

 千葉県に知人がいる。今年も名産のナシが届いた。シャキシャキとした歯触りを楽しんでいるところに台風接近の情報。頃合いを見て連絡を取った。一軒は停電はせず、被害は庭のレモンの落果程度だとか。もう一軒も停電は1夜だけで終わり、建物は屋根の一部の破損だけだという。一安心。1年前の、「大丈夫?」と聞いてくれる遠くの知人らの電話がありがたかったことを思い出した。(水)

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