安平追分小学校で12、13の両日、小学生向けの体験型環境教育プログラム「未来×エネルギープロジェクト」が行われた。通信大手ソフトバンクのグループ企業SBエナジーと三井物産が出資する苫東安平ソーラーパーク、教育と探求社が共同で開催。同校の5年生18人がフィールドワークなどを通じて未来のエネルギーについて考えた。
同プログラムは、次世代を担う子どもたちが主体的かつ創造的に昨今の環境問題、エネルギー問題などについて考えてもらおうと2012年から各地で展開する地域貢献の取り組み。今年8月末までに7道府県の20校と1カ所で計51回にわたって開催しており、これまで2357人がプログラムを受けている。
初日は「ふるさと教育」も併せて行い、町職員が町の歴史について説明。「かつてはSL(蒸気機関車)で石炭を運び、現在は太陽光パネルを活用するなど安平町はエネルギーに関係ある町」と話した。この後、音で光をつくり出したり、自然の熱を使ってお湯を沸かしたりするなど国内外で実際に活用されているエネルギーの事例について説明を受け、「まだ誰も気づいていない未来の”0円”エネルギーを探せ!」を題材に4グループに分かれて校内を探索。楽器の音や水や風の音、動きなどを細かくチェックしながらエネルギーになりそうなものをタブレット端末の画像に収めていった。
13日には前日にまとめた内容について児童たちがそれぞれ発表した。中村葵さん(10)は「ドアの音や風の音など自分たちの意外と知らないものがエネルギーになってすごいなと思った」と振り返り、発表では「ドアの音を使って、外から帰ってきた時に(自動で)靴を磨けるエネルギーを生み出せたら」とユニークな提案をしていた。