メキシコの雑貨や衣料品を販売する「こらそん」が8月末、恵庭市島松寿町1にオープンした。商品は全て職人の手作りで、作られた地域によって異なる特徴的なデザインが魅力。黒田貴子店主は「雑貨を通してメキシコの素晴らしい文化に触れてほしい」とアピールする。
同店には、ウッドカービングのピアスやウールのポーチ、コースターといった小物から、ラグ、ブランケット、衣料品まで幅広く取り扱っている。メキシコの中でもチアパス州とオアハカ州の伝統工芸品が中心で、花や小鳥など身近な自然や幾何学模様の丁寧な刺しゅうやカラフルな色使いが目を引く。耐水性のひもを編み上げた「メルカドバッグ」や麻やウール素材のかばんなど、デザイン性が高く丈夫なのも特徴。全て職人の手作りで、黒田さんが直接工房を訪ねてえりすぐった品だ。
かつては仕立屋として使われていた建物を改装した店内は、カラフルなオーナメントなどで飾り付けられており、南米の明るい雰囲気が表現されている。店名の「こらそん」はメキシコ公用語のスペイン語で心や心臓を意味し、「職人が心を込めて作った品物を届けたい」と名付けた。
黒田さんは埼玉県出身。29歳のときに中南米を巡り、グアテマラのゲストハウスのオーナーと親しくなったことをきっかけに、自らも2016年からメキシコ・オアハカ州でゲストハウス「オアハカ・タナバタ」を経営。子育てを機に夫の実家がある恵庭に住居を移し、メキシコ文化の魅力を多くの人に知ってもらおうと同店をオープンさせた。
黒田さんは「暮らしや背景を感じ取ってもらい、メキシコを知るきっかけになればうれしい」と話す。
営業は午後1時~同6時で、日、月、祝日は定休日。問い合わせは同店 携帯電話050(3390)2928。