高病原性鳥インフルエンザの発生を想定した日高管内家畜伝染病防疫訓練(日高振興局主催)が10日、日高合同庁舎(浦河町)で開かれ、振興局職員らが防疫衣の着脱の手順などを実地訓練した。
国内の家禽(かきん)の高病原性鳥インフルエンザは、2017年秋から18年春には香川県で1戸約9万羽で発生。高病原性鳥インフルエンザは現在も近隣諸国で猛威を振るっており、国内では今年、26年ぶりに豚コレラも発生している。
道内では、16年12月に十勝管内清水町で道内家禽で初の発生(1戸約28万羽)があり、道出先機関の日高家畜保健衛生所、浦河、静内両保健所、日高振興局各課などからも多数の職員が現場に派遣され、慣れないニワトリの処分や防疫作業などに当たっている。
強い伝染力のある防疫の対応には、作業者の防疫衣の正しい着脱が不可欠で、訓練には日高振興局各課や日高教育局、日高農業改良普及センターなどから約40人が参加。日高家畜保健衛生所による説明と実地訓練で作業員の検診や防疫衣の着衣、全身消毒、脱衣などを実戦さながらに体験した。