専門家に学ぶ  「トビウ小7年2組」で14講座ー白老

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2019年9月13日
「マチ灯りプロジェクト」で使用する紙ランタンをアピールするあびら復興加速実行委のメンバー
「マチ灯りプロジェクト」で使用する紙ランタンをアピールするあびら復興加速実行委のメンバー
キノコの生態などを説明する中嶋さん(左から3人目)
キノコの生態などを説明する中嶋さん(左から3人目)

  国内外のアーティストが白老町で芸術文化活動を展開する飛生芸術祭(飛生アートコミュニティー主催)の一環で、東京在住の演出家羊屋白玉さん企画のトワイライトスクール「トビウ小7年2組」が同町内で展開されている。さまざまなテーマの講座が開かれ、受講者が専門家の座学などで知識を深めている。

   町内外のさまざまな専門家を講師に、町内のスーパーや宿泊施設、公共施設など8カ所で講座を繰り広げる企画。「ヨガ」「北海道の米づくり物語」「オーガニック栽培」など14種の講座を用意して9日にスタート、19日まで連日開く。

   11日は仙台藩白老元陣屋資料館で「キノコ講座」を開催。キノコアドバイザー中嶋潔さん=後志管内蘭越町=が講師を務め、町内外の約10人が受講した。

   中嶋さんは、森の木と密接な関係をつくるキノコの生態について詳しく説明。樹木と栄養をやりとりする「共生」型、樹木から栄養を奪う「寄生」型、枯れ木や枯れ葉を分解する「腐生」型の3タイプの存在を紹介し、「いずれも森の物質循環の要を担う重要な役割を果たしている」と強調した。さまざまなキノコの写真を示しながら、種ごとに特徴も説明。受講者はキノコの世界の奥深さに引き込まれていた。

   同日は町内のスーパーで室蘭工業大大学院准教授の清末愛砂さんによる「憲法の話」も開かれた。

   「トビウ小7年2組」の教室は今後、14日に「サウンドピクニック」(午後1時から、生活介護事業所みらいえ)と「森の話・山の話」(午後4時から、同)、15日は「抹茶と出会う」と「シルクスクリーンでミニ大漁旗を作ろう」(午後1時から、三河金物店)、16日は「キックボクシングとムエタイの歴史・体験」(午後0時30分から、萩野公民館はまないす21)、17日は「白老の未来を語ろう」(午後6時から、ハクホステル)、18日は「チーズ学」(午後6時から、スーパーくまがい)、19日は「性教育紙芝居」(午後6時から、同)を予定している。

   問い合わせは森嶋さん 携帯電話080(5591)0098。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。