白老駅北観光商業ゾーン 愛称決める投票実施中 11月に公表

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2019年9月12日
整備が進む白老駅北観光商業ゾーン。11月に愛称が公表される

  白老町は、JR白老駅北側エリアで整備中の「白老駅北観光商業ゾーン」の愛称を決める”町民投票”を行っている。町内の公共施設に投票用紙と投票箱を置き、三つの候補名から一つを選んで投票してもらう仕組み。10月に開票、集計し、候補の中から町民が選んだ愛称を11月に公表する予定だ。

   駅北観光商業ゾーンは、来年4月の民族共生象徴空間(ウポポイ)開業を見据え、地元観光商業の振興を図るエリア。ウポポイに近い白老駅北広場跡の1・5ヘクタールを用地とし、町がインフォメーションセンターを整備する1ヘクタール(行政整備区域)と、ホテルなどを建設する民間活力導入区域の0・5ヘクタールで構成している。

   ゾーン全体の愛称に関しては、白老アイヌ協会から提案された(1)アプカシパ(アイヌ語でみんなで歩くの意味)(2)マクンミンタラ(山側の広場)(3)ポロトミンタラ(ポロトの広場)―の三つの候補名を用意した。役場庁舎、萩野・竹浦・虎杖浜の町役場出張所、白老コミセン、生活館(7カ所)に投票箱を設置。三つの候補名の中から一つを選んで投票用紙に記し、箱に入れてもらう仕組みで愛称を募集している。

   投票の受け付けは30日までで、10月初旬に集計。最多得票の候補名を愛称とし、11月の町広報などで公表する。町は「多くの人に投票してほしい」と呼び掛けている。

   町が整備し、白老観光協会が指定管理者となって運営に当たるインフォメーションセンターは、地元観光情報を発信するゾーンの中核施設。現在、施設の建設工事が進んでおり、11月末までに完成する予定だ。民間企業が建てるホテルは、アイヌ伝統料理提供のレストランを備えた設計で、ウポポイ開業前のオープンを目指している。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。