白老町総合保健福祉センターで、自殺予防の理解を深めてもらうパネル展が開かれている。さまざまな理由で自ら命を絶つ人が後を絶たない中、周囲の人のSOSサインに気付き、支援につなげる大切さを呼び掛けている。
自殺予防週間(10~16日)に合わせた啓発事業。会場には、自分や周囲の人の命を守る方法を伝えるパネルなど20枚を掲示している。
自殺を食い止めるためには、家族や仲間の異変に気付いて悩みに耳を傾け、相談機関や専門家につなげるといった方法を紹介。自分の心の健康を維持し、自殺を予防する対策として、十分な休養を取ったり、悩みを他人に相談したりする大切さも伝えている。
白老町の自殺者の推移を示すパネルも掲示し、経済苦や病気などさまざまな理由で2017年に年間6人が自ら命を絶ち、前年の1件から急増した状況を説明。年代別自殺率では、男性は70歳代以上の高齢者、女性は20歳代が高いことを紹介している。
また、町が策定した自殺予防対策計画(19~23年度)の冊子、相談窓口機関の紹介パンフレットも置いている。
啓発事業は町立図書館でも行っており、自殺予防の関連図書を展示している。
同センターのパネル展は16日まで。図書館の関連図書展示は25日まで。