むかわ町議会定例会が10日、同町穂別町民センター・ツツジホールで開会し、町が昨年9月に発生した胆振東部地震によって拍車が掛かっている人口減少対策についての考え方を示した。
震災後、同町でこの1年間に300人以上が人口減少したことを受け、多くの議員から質問が寄せられた。今後の取り組みとして町は、町営住宅の整備促進や民間賃貸住宅の補助制度などを充実させる考えを示唆。空き家対策に関しても、「空き家を活用した町民向け勉強会やセミナー、相談会開催などの有効活用に向けて検討を進めている」と説明した。
また町は関係人口、交流人口を拡大させる観点から穂別地区で発見された恐竜全身骨格化石「むかわ竜」(通称)が新属新種として認定されたことなどを取り上げ、恐竜化石を生かしたまちづくりも一例に挙げた。
このほか、震災により町内で500ヘクタール以上の被害が出ている森林について、町は所有者に代わって工事を発注するなど、所有者の負担軽減に努める考えを示した。
11日は議案15件などについて審議した。