白老町で展開されているウイマム文化芸術プロジェクト(文化庁、実行委員会主催)の一環で、マレーシアの現代アート作家や国内の影絵師の作品展が町内で開かれている。
国内外のアーティストが白老に滞在し、人との交流や自然、文化など地域資源を生かした作品を制作、発表するプログラム「アーティスト・イン・レジデンス」として開催。マレーシアを拠点に国際的に活躍する芸術家ヨンチア・チャンさん、世界各国で影絵と音楽のパフォーマンスを発表する川村亘平斎さんの2人がプログラムに参加した。
ヨンチア・チャンさんの作品展「浮世(浮いている世界)」は同町大町2の喫茶休養林を会場に開催中。町内の森や海岸で拾い集めたイタドリ、カエデなどの葉でクマ、キツネ、ウサギなどの動物たちが楽器を奏でたり、歌ったりする姿を表現した「時代」、流木を使った「失くした手袋」「竜の落とし子」など自然素材の現代アート作品を紹介している。ヨンチアさんは「森や海がすぐそばにあり、古くから住む人、新しく移住した人が向き合いながら暮らす白老はアーティストにとって刺激的なまち。白老を素材にした作品をぜひ見てほしい」と話す。
15日までで入場無料。時間は午前9時~午後6時。12日午後5時からトークイベントも予定している。問い合わせは同店 電話0144(82)3003。
川村亘平斎さんの作品展は23日まで同町大町3の「ハクホステル&カフェバー」で開かれている。アイヌ民族の人々や家、クジラ、コンブなどをモチーフにした影絵作品が店内の壁に飾られている。7日の飛生芸術祭トビウキャンプ(会場・飛生アートコミュニティー)で発表した物語仕立ての影絵・音楽パフォーマンスで使用した作品だ。
入場無料。時間は午前10時~午後10時。火曜日と水曜日は休み。問い合わせは同店 電話0144(84)5633。