芸術家集まる町

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年9月10日

 白老町の喫茶店に木の葉や流木を使ったアートが並ぶ。マレーシアの芸術家による展覧会だ。近所の宿泊施設では国内外で活躍する影絵師の作品展、その近くの商業施設で若手アーティストのシルクスクリーン展も。著名なダンス集団によるストーリー仕立ての公演があったり、音楽と朗読の上演が予定されたりと、各所で同時進行的に芸術文化活動が展開されている。

 作品に反映されているのは白老のアイヌの神話、森や海岸で拾った自然素材、住民から聞き取りした人生の物語など。国内外からいろんなジャンルの作家が集まり、滞在しながら創作する。その活動の成果を飛生芸術祭、ウイマム文化芸術プロジェクトの名で紹介している。町外から鑑賞に来る人も多い。小さな町にアートの風が勢いよく吹いているような感じだ。

 町内で開催中の同プロジェクト企画「白老の木彫り熊展」を監修する札幌の美術評論家中村一典さんが言う。「独特の地勢や人の営み、アイヌ文化の奥深さ。外から来た作家にはそれらが魅力的に映るのです」。住民にとっての”当たり前”は、人を引き付ける貴重な資源だと気付かされる。

 アーティストが白老に眠る価値を発見し、地域創生を鼓舞する。面白いと思う。今は裏方や地元協力者の努力あっての活動。それを支える仕組みを整え、生かすことが町や人を元気にしていく一つの手段だ。(下)

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