千歳市と米国・アラスカ州アンカレジ市の姉妹都市提携50周年を記念した式典が4日、アンカレジ市のイーサン・バーコウィッツ市長一行15人を迎えて北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)中ホールで行われた。市民230人が出席。1969年4月の調印から両市の市民が育んだ交流を振り返り、未来も変わらぬ友好を深めようと誓い合った。
式典は2部構成。1部は陸上自衛隊第7師団の機甲太鼓の勇壮な演奏で幕開け。千歳アイヌ協会のRANKOが古式舞踊「鶴の舞」を披露。千歳市製作のDVD「3003マイルの軌跡」で半世紀の両市交流のあゆみを振り返った。
登壇した千歳市の山口幸太郎市長は、姉妹都市提携に尽力した先達に敬意を表し、「高校生の交換留学をはじめさまざまな交流を続けてきた。世界の情勢は変わっても半世紀の間、互いの文化を尊重、理解して築いた絆は不変。未来に向け友情を深め、交流の絆を築くことを固く誓います」とあいさつ。
アンカレジ市のバーコウィッツ市長は、アンカレジ市名誉市民の故・真鍋辰夫氏の功績をたたえながら「50年前、両国の最北のエアポートシティに示された『わたしたちの未来は北にある』との指針は、豊かな交流で強固な交友関係が築かれ、今も未来は北にある。千歳はアンカレジにとっての最初の姉妹都市。50年間の交流に心から感謝します」と語った。
両市長は、壇上で姉妹都市提携確認書に署名した後、固い握手を交わした。
この日、バーコウィッツ市長一行は式典に先立ち、サンドレイク小の姉妹都市校となっている千歳小を視察。青葉丘のアンカレジパークでは「千歳市の木」カツラの植樹を行った。