被災5町 復旧事業9割以上着手 道、一日も早い工事完了目指す

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高, 胆振東部地震
  • 2019年9月6日
埋め立て場所確保のため倒木などの撤去作業を進める日高幌内川の工事現場

 胆振東部地震から1年がたち、道は厚真、安平、むかわ、日高、新ひだかの5町で、災害復旧計画の9割以上に当たる155カ所で事業に着手したことを明らかにした。2020年度末までの工事完了を目指す。人手不足で入札が成立しないケースもあり、計画通りの進展に懸念も残るが、「一日も早く復旧工事を完了するため頑張りたい」としている。

 室蘭建設管理部によると、災害復旧事業は5町の河川や道路、橋梁(きょうりょう)、漁港の164カ所(8月末時点)、発注予定額は265億円に上る。6日までに着手した工事は計画の94・5%に当たる。

 最も被害が大きかった厚真町でも、急ピッチで工事が進む。土砂崩れで稼働を停止している富里浄水場では、周辺の傾斜地や堆積していた土砂を撤去し、斜面に格子状の型枠と鉄筋を配置する斜面対策工事を行っている。7月からはポンプや沈殿施設などの修繕を始めており、20年8月の供用開始を目指す。

 幌内の日高幌内川では、地震で長さ約800メートル、幅約400メートルの土砂が地滑りを起こし、川をせき止めて土砂ダムが発生していたが、ポンプで排水作業を行い、330万立方メートル(札幌ドーム2杯分)の土砂の埋め立て場所を確保する。これまで浜厚真地区へ運んでいた土砂の運搬時間の短縮、市街地の渋滞緩和を見込む。幌内地区の農地に設置している土砂の仮置き場からも運搬し、21年度に営農が再開できる見通し。

 東和の緊急治山工事は、余震や降雨によって流出の危険が高い土砂を撤去し、山腹で土留め工事やのり枠工事を実施している。高丘の農地と農業用施設復旧工事現場では、8月までに倒木や土砂を撤去した。

 同部の通岩公地域調整課長は「入札の不調は懸念材料だが、9月と10月に発注する工事をうまく乗り越えたい」と話している。

 森林再生に向けても作業が続く。胆振総合振興局林務課のまとめによると、厚真、安平、むかわを中心に道内の林業被害は564カ所、511億円の被害額が見込まれるが、被害面積4302ヘクタールのうち91カ所の工事を発注した。

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