食欲の秋

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年9月5日

 両親の古里は共に道北だが、どちらの実家も「大盛り」がもてなしの基本だった。夕飯でも菓子でも、客に出す食べ物はすべて器に山盛り。相手が年寄りや若い女性だろうと関係ない。「残してもいいよ」「お構いなく」は社交辞令。もてなされる側もその心意気に応えてよく食べた。かつて、田舎に行くと少なからずそんなやり取りがあった。だから感謝やもったいないとは別次元で、出されたものは残さず口にする習慣が染み付いている。昨夜の身内の誕生会でも好物の手巻きずしをつい食べ過ぎた。

 最近は食べ盛りの男子だからといって、必ずしも大盛りを喜ばない。朝食を抜き、夜もサラダや栄養補助食品で済ます人が増えた。健康管理の一環だったり、美容のためだったり、理由はいろいろあろう。

 先日、1人で来店した10代とみられる男子が「多過ぎ」と注文した定食にほとんど手をつけなかったのを目にした時は代わりに食べたくなった。少食化の一方、1人で食事する孤食化も進む。健康を考える上ではどのように食べるかも重要。大盛りも1人では完食できなくても大勢なら可能だし皆で食べる方がうまい。ホッキ、牛肉、シシャモ、ハスカップ、チーズ…。本紙エリアは分かち合いたい食の宝庫。豊富な食材を生かしたご当地グルメも多彩だ。味覚の秋。過食に気を付けつつ、家族や仲間と地域の食を満喫したい。(輝)

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