千歳市の「まちづくりインタビュー」が8月28日、市内泉沢の自動車部品製造、デンソー北海道(根橋聖治社長)で行われた。市外在住の20~30代の社員6人が協力し、通勤者の視点から気付く千歳の特徴について意見を述べた。
次期総合計画(2021~30年度)の策定に向けて、市民の声を反映させる取り組み。この日は市外から千歳に通勤している社員を集め、通勤で感じる利便さや不便さ、移住先の選択肢に千歳が入るかなどを聴いた。社員の居住地は札幌が3人、苫小牧が2人、北広島が1人だった。
苫小牧からの車通勤では「信号が少なくて距離の割に時間がかからない」などの声がある一方、「自然が多いので夜間はシカが出る」「トラックやトレーラー、外国人旅行者が運転するレンタカーが多くて怖い」など千歳周辺の環境を反映した意見も。札幌方面からの車通勤では「(道央道)新千歳空港インターチェンジができて通勤しやすくなった」などの声があり、利便性の高さが通勤圏を広げている実態を裏付けた。
「千歳は魅力的なまち」などと強調しつつ、移住の選択肢としては「家賃や土地が高い」ことを主な理由に否定的な意見が相次いだ。子供の教育環境も課題に上がり、「子育てのアピールはよく聞くのに、幼児教室や習い事は少ない気がする」「高校、大学と進めば市外に通わせることになりそう」など率直な意見が寄せられた。