昨年9月6日に発生した胆振東部地震から1年を目前にした8月31日、厚真、安平、むかわの被災を受けた3町で復興支援企画YOSAKOIソーラン演舞会が開かれた。胆振管内と千歳市の計5チームが華やかで力強い踊りを披露し、訪れた地域住民たちに元気と笑顔を届けた。
YOSAKOIソーラン祭り組織委員会胆振・千歳支部が主催。今年の本祭で準大賞に輝いた室蘭百花繚蘭をはじめ、炎―HOMURA―(千歳市)、光一天(同)、北の湘南だて七福神(伊達市)と地元のTAEMりむぜ(安平町)が出演した。
このうち厚真町総合福祉センター前では、チームごとのパフォーマンスのほか、「よっちょれ」や「ストリート・オブ・ザ・ソーラン」を出演者全員が披露。よさこいを初めて見る観客も多く、表町の仮設団地に住む女性(67)は「励まされているというか、まだ見守ってくれているという気持ちになった。皆さんの支援する思いが伝わってくる時間でしたね」と顔をほころばせた。
また、安平町役場前で行われた公演では、観客からアンコールも飛び出し、定番の「南中ソーラン」も披露。会場は歓喜に包まれた。同支部の渡部正剛副支部長は「急きょ決まった企画だったので、こんなに集まってくれると思っていなかった。見に来てくれた皆さんのおかげで楽しい演舞会になった」と話していた。