安平町いじめ0(ゼロ)子ども会議(町教育委員会など主催)が8月30日、追分中学校で開かれた。町内の小中学校、高校に通う児童、生徒が意見交換し、いじめ根絶について真剣に考えた。
子どもたちが主体となって、いじめについて考え、今後の取り組みにつなげていこうと開催。「いじめと戦おう!」と題したDVDを見た後、2グループに分かれて「友達がいじめられて、苦しんでいたら」「いじめに悩んだ時、誰に相談するか」「いじめをなくすためにはどうしたらいいのか」といったテーマで議論を交わし、まとめた内容を発表した。
Aグループからは▽いじめられている子の近くにいる、声を掛けてあげる▽親や友達、先生に相談する▽いじめている子を注意する―。Bグループでは▽話し掛けて相談に乗る▽仲間を見つける、加害者に気付かせる―といった意見が寄せられた。講評した胆振教育局教育支援課義務教育指導班の高橋哲雄指導主事は「いじめは身近にあって、どの学校、どのクラスにもあること。皆さんが加害者にも被害者にもなりうる」と注意を促しながら、「ただ、いじめをゼロにする力も持っている。アイデアや行動に移す心を大事にして」と呼び掛けた。
追分高校2年の吉木芽生さん(17)は「小中学校でもいじめは駄目だと認識しているが、学校では意外といじめを感じていない。やっぱり人を思う心が大切だと感じた」と話していた。