国民民主・玉木代表 立憲連携、全国レベルで 道内国会議員先行をけん制

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  • 2019年9月2日

  国民民主党の玉木雄一郎代表は8月31日、札幌市内で記者会見し、立憲民主党道連の逢坂誠二代表が次期衆院選に向けて国民民主党の道内選出国会議員に合流を呼び掛ける姿勢を示したことについて「一部の地域だけ先行してやるのは、全体の動きに必ずしもプラスではない可能性もある」と述べ、先行合流には否定的な考えを示した。

  玉木代表は「今、本部レベルで党と党の間で、統一会派結成へ向けた丁寧な協議が始まっている」と説明し、「まずはそうした党首間で合意した動きを確実なものにするのが必要だ」との認識を示した。その後のさらなる連携強化については「今の段階で言う話ではない。私と枝野(幸男)代表で話し合って丁寧に進めていきたい」と語った。

  道内国会議員のみの合流に関しては「2年前(衆院選での民進党分裂)に国会議員の動きで、地方議員に多大な迷惑を掛けた」と強調。今回については「しっかりと地方の議員らの意見も聞きながら、決めていくべきだ」との姿勢を示した。

  また、玉木代表は野党連携強化の必要性も指摘。今夏の参院選道選挙区で旧民進党勢力の得票率が3年前に比べ10ポイントも下落したことを指摘し「分散して何かやることによって、力が2分の1になるのではなく、お互いが2分の1になったりする」と分析。現在進める国会での統一会派結成で「衆院では120人ぐらいの会派になる。これは郵政選挙で負けた時ぐらいの数になる。その後、政権交代につなげた」と説明。「まとまって戦うことの意義はある。連携できることは、しっかり連携していく。幅広い支援層を野党全体でつかめるような体制をどう構築していくかが、すごく大切だ」と述べた。

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