苫総経マーケティング部 全国大会で 初優勝目指す 高校 研究発表大会道予選で2連覇 企業巻き込んだ取り組み高評価

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  • 2019年8月31日

  苫小牧総合経済高校マーケティング部は、23日に札幌市で開かれた2019年度北海道高等学校商業クラブ研究発表大会兼全国高等学校生徒商業研究発表大会北海道予選会(道高等学校長協会商業部会など主催)で優勝し、2連覇を果たした。11月19、20の両日、埼玉県で開催される全国大会に出場する部員たちは、「初の全国優勝を目指したい」と意気込んでいる。

   商業に関する学科または科目を置く学校で、地域の商業活動や企業の経営などに関する研究を行う団体を対象にした大会。道予選会には全道から6校が参加。12分間の発表を行い、研究の内容や成果、発表の完成度などを競った。

   苫小牧総合経済高校マーケティング部は、昨年から3年計画で進めている「苫小牧やきそば」に関する取り組みを発表した。ほっき節を使用し、できるだけ東胆振の食材を用いることを原則とした新たな地元グルメに位置付けている。

   今年は営業活動などを通じ、材料提供などの取り組みをサポートしてくれる協賛企業が4社まで拡大。取り扱い店舗も当初の11店舗から14店舗になったことを発表。同商品を提供する市内の飲食店を掲載した「苫小牧やきそばMAP(マップ)」を作成したことなどもアピールした。地域の企業などを巻き込んだ地道な取り組みが審査員に高く評価され、最高賞に当たる総合賞を獲得した。

   同部はこれまで16年度、18年度にも全国大会に出場し、共に最優秀賞、優秀賞に次ぐ優良賞を得ている。

   全国大会ではこれまでの活動を約3000字にまとめ、言葉遣いや話し方など伝わりやすい表現方法を追求。近況も加えた資料を作成して臨む考えという。

   部長の奥田夏希さん(18)は「3年生は全国大会が最後の活動。この取り組みを引き継ぐ後輩たちに何かを残せる発表にしたい」と強調。副部長の堀叶希さん(17)は「出場するからには初めての全国優勝を目指したい」と意気込んだ。

   道予選会と同じく全部員14人で出場、奥田部長ら4人が発表する予定。顧問の落合雄一郎教諭は「たくさんの人に支えられてここまで来られた。感謝の気持ちを胸に納得できる発表をしてほしい」とエールを送っている。

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