23日付で航空自衛隊第2航空団司令兼千歳基地司令に就任した徳重広為智(こういち)空将補(48)がこのほど、同基地で着任会見を行った。初めての千歳勤務に「基地とまちが共存していい雰囲気」と笑顔を見せ、「地域の信頼を裏切ることのないよう、精強な部隊を育成していきたい」などと抱負を述べた。
徳重空将補は福岡県春日市出身で防衛大第37期卒。F15戦闘機パイロットとしての勤務は、第7航空団(茨城県・百里基地)が皮切り。2016年新編の第9航空団(沖縄県・那覇市)飛行群の初代司令を務めた。主に航空幕僚監部を回り、前任は空幕人事教育部人事計画課長。23日付で昇任した。
徳重空将補は「62年の長い歴史、輝かしい伝統を持つ千歳基地の司令は大変光栄」と述べ、「千歳基地は地域皆さまの深い理解、温かい支援、甚大な協力を頂き任務を遂行してきた。安心、勇気を与えられる部隊を目指して地域と共に歩みたい」と力を込めた。
昨年12月決定の新たな防衛計画の大綱(防衛大綱)、中期防衛力整備計画(中期防)で多次元統合防衛力の構築が示されたことを踏まえ「伝統と文化を継承しつつ新たな発展を目指し、基地のみんなが同じ気持ちで、一丸となって任務にまい進したい」と強調。基地司令として「健全」、2空団司令として「目的と情熱」を掲げた。
趣味は旅行とラグビー。「機会があれば道東を回りたい。ラグビーで隊員と汗を流せれば。冬はクロスカントリースキーも経験してみたい」と語った。