苫小牧中心部のにぎわいを創出する三つのイベントが31日に同時開催し、地元グルメや新鮮野菜の販売、数量限定のワンコインサービスなどを求め、多くの市民が来場した。
今回で9回目のグルメイベント「とまこまい うまいっしょグランプリ」(とまこまい味な倶楽部、苫小牧駅前通商店街振興組合主催)と、苫小牧信用金庫主催の産直イベント「第29回まち市」の会場となった、同信金本店の駐車場は午前中から地元グルメや新鮮野菜を買い求める人でにぎわった。
同グランプリは市内や近郊の飲食店が料理の人気投票で競い合う催し。ゲスト出店を含め17店舗が出店した。過去の優勝者が殿堂入りし、今回は新チャンピオン誕生が懸かっていることから各店の店主の気合も十分。店舗前では限定販売や自慢のメニューのアピールなどに熱が入った。
山手町在住の会社員、駒澤春樹さん(44)は「苫小牧に住んでいても知らない店もたくさんあった。とても楽しい」と話した。
地域の産直品販売イベント「第29回まち市」も人気で大勢の人が新鮮な野菜や特産品などを買い求めていた。
一方、市中心部の靴店や時計店など38店が参加した「第10回とまこまい百縁商店街」も、午前10時の開始前から行列ができる店もあるなど人気を集めた。2010年から続いており今年で10回目。参加店が100円で提供したコーヒーや眼鏡ケースなど、いずれも数量限定の品を求めて多くの市民が訪れた。
3店で買い物をした人が参加できるスタンプラリー抽選会も好評で、実行委の本部テントが設置された同金庫本店の駐車場では、910人分の先着当選を求めて混雑した。市内大成町の70代女性は「抽選で景品は当たらなかったけど、時計の電池交換サービスが100円なのは驚きだった」と笑顔で話していた。
なお、うまいっしょグランプリは9月1日まで開催。同日は午前10時~午後3時までで雨天決行。