秋の訪れ感じる 七草 見頃迎える イコロの森

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  • 2019年8月31日

  苫小牧市植苗の屋外庭園施設、イコロの森で秋の七草が見頃を迎えている。庭園を訪れた市民や観光客は、花を眺めながら秋の訪れを感じている。

   秋の七草はオミナエシ、ススキ、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、ハギ。奈良時代の歌人山上憶良が詠んだ和歌にちなみ、秋の風情を感じながら観賞し短歌や俳句などを詠むものとされる。

   イコロの森では、オープンした2008年から種や株を植えて七草を育てている。

   今年は7月下旬にピンク色のナデシコの花が咲き始めたのを皮切りに順次、開花。紫色のキキョウ、黄色いオミナエシの花が美しい。ススキは白銀の穂を風に揺らし、ハギは小さな紫色の花を咲かせた。

   フジバカマは北海道に自生しておらず、近縁種で白い花のヒヨドリバナを植えている。

   クズだけは、環境が合わないのかまだ咲いていない。

   秋の七草の花は種類にもよるが、例年9月中旬まで楽しめる。

   家族3人で庭園を訪れた、札幌市の主婦金子直美さん(43)は「秋の七草は名前を聞いたことはあるけど、一度にすべてを見るのは初めて。とてもきれいで秋を感じる」と語った。

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