立憲民主道連・逢坂代表就任会見 分断 野党を再結集 国民民主道連との合流に意欲

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  • 2019年8月31日

  立憲民主党道連の逢坂誠二代表(衆院議員)は30日、就任後初の記者会見を札幌市内で開き、「分断された野党の力を、もう一度再結集するための取り組みを、しっかりやっていかなければならない」と述べ、同じ旧民進党勢力を母体とする国民民主党道連との合流に意欲を示した。

   24日の道連定期大会で選出された逢坂代表は「2年前の総選挙で、野党の組織が分断される形になった」と振り返り、「みんなが意図を持って(党を)分けたことでは必ずしもない。当時の民進党代表によって野党が分断された」と指摘。「このままの状況では、安倍1強体制に立ち向かう力としては全く不十分だ」との認識を示し、次期衆院選へ向けて「分断された野党の組織、力を再度、大きな固まりにしていくことが大きな課題だ」と述べた。

   中央では今月5日に立憲民主党の枝野幸男代表から、国民民主党(玉木雄一郎代表)と社会保障を立て直す国民会議(野田佳彦代表)の両代表に対して「立憲民主党の会派に合流しましょうと提案させてもらっている」と説明。国会の活動については「今のところ、その方向で進むと思われる」との見通しを示した。

   ただ、地方では「どういう取り組みをするかというのは明確ではない」ことも示し、「2年間それぞれ別の形で活動しており、2年間の蓄積の整理など課題も多い。どういう形で再度、力を結集できるのか考えていきたい」と語った。

   党本部の政調会長も務める逢坂氏は、道連代表就任について「仕事のバランス上、いろいろ逡巡(しゅんじゅん)した」とも明かし、「いろいろ話を聞き、私がやるしかないのかなと、お引き受けすることになった。しっかり務めていく」と強調した。党は2年前に誕生し「まっさらな新しい政党。財政基盤も弱いし、組織の基盤も必ずしも十分ではない」としながらも、北海道については「支持率も高いし、与党に互する国会議員の数も有している。全国の模範となる取り組みをしていかなければならない」と決意を表明し、「対話と連携」を重視して道連のかじ取りを務める姿勢を示した。

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