サケのふるさと千歳水族館=千歳市花園=が今夏、入館者サービスで試行した「釣り堀」が終了した。水族館では「当初の予想を上回る人気だった」と受け止め、今後も開催に向けて時期や期間を検討していく考えだ。
水族館では館内のザリガニ釣りが人気。入館者からは魚も釣りたい―との要望も多かったため、「釣りの楽しさを知ってもらおう」―と小学校低学年の初心者を対象に、夏休み前から館そばのせせらぎ水路前に特設テントを設営。ウグイやエゾウグイ、ギンブナ、キンギョなど200匹を放流した直径3メートル、深さ60センチの水槽を設置した。
オキアミなどを餌にした「キャッチ&リリース」方式の「釣り堀」を夏休みを控えた6月29日にスタートしていた。
1回15分間、1日4組限定を8月18日まで、土・日曜と祝日の計18日間催した。
千歳水族館のボランティアスタッフ・サケのふるさと村教授会の会員が指南役。参加者に餌の付け方や釣り上げた魚の仕掛けの外し方など釣りの基本を教えた。
期間中は、同伴者の父母も夢中になって魚釣りに興じた。「釣果ゼロは皆無。『家族で楽しめる』とリピーターが出たり、順番待ちができる人気を見せた」という。
17日に父親と釣りを楽しんだ群馬県太田市のぐんま国際アカデミー初等部5年の浜名鷲君(11)は「ウグイを釣りました」と笑顔で話した。