厚真の80代女性、災害関連死認定 胆振東部地震の 死者44人に

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  • 2019年8月27日

  厚真町は、昨年9月の胆振東部地震後、避難所に設置された仮設入浴施設で心肺停止となり、搬送先の病院で死亡した町内の80代女性を6月29日付で災害関連死と認定したと発表した。同地震での災害関連死は、これまで札幌市で2人が認定されており、3人目。犠牲者は44人となった。

   当時81歳だった女性は昨年9月18日、避難所で生活中、陸上自衛隊が設置した仮設の入浴施設で心肺停止となり、搬送先の病院で亡くなった。

   災害関連死は、地震の影響による負傷または体調の悪化や過労などによる死亡を指す。

   地震と死亡の間に相当の因果関係を認めるもので、認定されると災害弔慰金や道などからの義援金を受けることができる。

   町は遺族の申請を受け、6月28日に災害弔慰金等支給審査委員会を非公開で開催。メンバーの弁護士2人、医師2人、災害専門家1人が専門的見地から因果関係を審査し、町が認定の可否を判断した。

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