千歳市高台の北海道中央葡萄酒千歳ワイナリーで1日、千歳周辺で栽培するハスカップを使用した2019年度産ハスカップワインの仕込み作業が始まった。同ワイナリーは「5月の好天で生育が進み、仕込みは昨年より2日早い。糖度は高い」と話している。
初日はJA道央から収穫したばかりのハスカップ600キロがワイナリーに届いた。仕込みには前年度比300キロ増の1800キロのハスカップを使用。今月12日までに3~4回行う予定。
作業場ではワイナリー関係者5人が、コンテナから青紫色のハスカップをボウルですくい、麻袋に20キロずつ詰め、初日は空気圧をかけて押しつぶす圧搾(あっさく)機を調整しながらハスカップを搾った。
ハスカップの果汁に酵母を加えタンクで2週間発酵。さらに3カ月熟成させると原酒ができる。19年度は720ミリリットル換算で1万本超の「ハスカップスイート」「ハスカップセミドライ」など4種類の製品を年末以降、順次販売する予定。
三澤計史社長は「今年は少雨の影響で全体的に実は小さいが、味わいは凝縮感があり風味が豊か」と期待を込めた。