苫小牧市船見町の市道で19日、女性(80)が乗用車にはねられ死亡したのを受け、苫小牧署は26日、事故現場で再発防止に向けた道路診断を実施した。市や苫小牧地区交通安全協会、市交通安全指導員会など6機関から約15人が参加した。
事故は19日午前7時5分ごろ、市船見町1の市道で発生。白老町方面に走行中の乗用車が車道上でごみ拾いをしていた同住所の女性をはねた。女性は頭などを強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
この日は、同署交通1課の担当者が過去4年間に現場周辺で3件人身事故が起きていると説明。いずれも通勤時間帯に発生したことも強調した。
参加者は、実際に現場を歩いて車側からの見通しなどを丁寧に確認。「前方に注意し、ブレーキを早く踏めば事故を防げた可能性があった」などと意見を交わした。幹線道路からの抜け道にされやすい生活道路であることを踏まえ、「歩行者の存在をアピールする看板を設置すべき」といった提案もあった。
梶貴晶交通1課長は「スピードを出してしまいがちな道路なので、朝夕の取り締まりも実施し事故を防いでいく」と話した。