陸上自衛隊の第7師団副師団長、兼東千歳駐屯地司令の斎藤兼一陸将補(56)の離任行事が同駐屯地で行われた。隊員約100人を前にあいさつし、「強い7師団をつくって」などのエールを残して駐屯地を後にした。
斎藤陸将補は2017年12月から現職で、23日付で中部方面総監部幕僚副長に異動した。離任行事は師団庁舎前で、隊員約100人が整然と並ぶ中で行った。
前田忠男第7師団長が冒頭あいさつし、斎藤陸将補の功績などを紹介。業績を伸ばす民間企業のナンバー2になぞらえて「(斎藤陸将補は)本当に信頼できる、組織を伸ばすナンバー2。指揮を執るものとしてのかがみ」と感謝。胆振東部地震の被災地支援を振り返って「現場に行ってほぼ全域を歩き、各部隊を指揮していた」などとその献身的な姿をたたえた。
斎藤陸将補は「レディネス(準備性)を高めようと求めてきた」と振り返り、「7師団は特別な師団。諸外国が陸自にイメージしているのは7師団。7師団が強くなることが間違いなく日本を平和にすると信じている」と強調。1年8カ月にわたった勤務で強くした絆を示すかのように、離任式に集まった部下に笑顔で語り掛ける場面が目立った。
斎藤陸将補は参加した一人一人と握手を交わし、隊員一同が万歳三唱で華やかに見送った。