苫小牧市内で絵画やイラストの制作に励む藤原麻衣さん(31)=山手町=とHIKARI(前田亜香利)さん(31)=高砂町=が、市のぞみコミュニティセンターで「二人展」を開いている。「個性の違いを楽しんで」と来場を呼び掛けている。2月末まで。 中学生の頃に出会ったという藤原さんとHIKARIさんは、共に絵を描くことが大好きで意気投合。15年来の友人で、現在はそれぞれアニメのキャラクターデザインや動画作成などを軸とした障害者就労継続支援B型事業所「でじるみ苫小牧」(弥生町)に通いながら)プロのアーティストを目指し、創作活動を続けている。 藤原さんは、透明水彩やアクリル絵の具などを用いた絵画「天使の骨董葬」、心のアート展2024(東胆振精神保健協会主催)で優秀賞を受賞した水彩画「エンターテインメント」などF10号の大型作品をはじめとする30点を展示。独特の世界観を表現する。 HIKARIさんは「ブルーワールド」をテーマに18点を並べる。日本画の技法「骨描き」を取り入れ、オイルパステルや顔彩で仕上げたイラスト「貴方が僕の運命の人…?」「胡蝶の誘い」「舞」などが目を引く。 藤原さんは「多くの人に見てもらえるとモチベーションが上がり、絵を描く自信につながる」と話す。HIKARIさんも「自宅に眠っていた作品群を公開する良い機会になった。創作に弾みがつきそう」と笑顔を見せる。