地元や近郊で採れた山の幸、海の幸を看板メニューに、町内外に多くのファンを持つ白老町大町の「ファミリー居酒屋・河庄」(三国志の生代表)が、町唯一のクラフトビール醸造所「オールドグレイ・ブリュワリー」が生産する、たる生ビール(酒税法上は発泡酒)2種の扱いを始めた。食材も酒も地元産とあって、地元客に喜ばれている。 たるの常設店は河庄が初で、26日にビールの注ぎ口を付けた専用の冷蔵庫(幅120センチ、奥行き80センチ、高さ195センチ)を設置。28日から提供を始めた。 苦味を抑えた黒色の「オロオロ・ブラック」とホップの味わいが特徴的な「樽前スチーム」の2種類。共に300ミリリットル750円だが、2月15日まで記念価格として1杯500円で提供する。 同醸造所は昨年6月に醸造免許を取得し、半年間で約2万リットル、9種類の醸造を進めている。開設当初から地元飲食店での取り扱いを目標に掲げており、共同代表の菊地辰徳さん(48)は「地元の人気店で商品を提供できるのは光栄。ここでしか味わえない最高の時間を過ごしてもらいたい」と喜ぶ。醸造責任者の十河文英さん(53)も「料理に合い、人に合い、人気メニューになってくれることを期待している」と語る。 三国代表(40)は「手作りの食材にこだわりを持っているので、地産ビールも魅力の一つに加わり、うれしい」と笑顔を見せる。店主の三国豊さん(39)も「商品ともども、さらに地元に愛される店にしたい」と意気込んでいる。 常連客で町東町の自営業、水野良子さん(39)は「白老のクラフトビールがいつでも飲める店が生まれて本当にありがたい。白老産の料理とビールは最高の組み合わせ」とじっくり味わっていた。